* 本日2度目の更新。コチラから→「出産記1。





■ ココ太 出産時の話。 ■




母子手帳に書かれた、

「微弱陣痛」「分娩停止」「回旋異常」。




数々の辛酸をなめながらも、

それでも5日間耐えられた、一番の要因は。


お腹にいるココ太の心拍が、

一度も下がらなかったからです。



母ちゃんは、

地獄のような痛みに、もがき苦しんでいると言うのに。


お腹の子は、そんなストレス何も感じることなく、

呑気に子宮の中に、居座り続けたというわけ。



力強く脈打つ、ココ太の心音を聞きながら。

その音に励まされながら、耐え抜いた5日間でした。




さて、「回旋異常」ですが。



赤ちゃんは、産まれる時、

子宮の中で回りながら、産道を通る。

(なんか適当な知識だが。)




そして骨盤の出口では、

赤ちゃんは、母ちゃんの背中の方を向く。

アゴを上げた状態で。






分娩台に仰向けで寝ている状態なら、下向き。



この状態から、頭が出て。

そこから更に体をねじって、全身が出てくる。


ココ太の場合、頭が「横向き」だった。

回りきれなかったんですね。


子宮の中で、赤ちゃんが、

斜めに止まっているのが、私にも分かった。


お腹の一部が、

ぼこっと斜め方向に突き出てたの見えたし。

(これが、ココ太の尻だった。)



私の体に比べて、大きくて、

回るスペースが足りなかったのか。

頭が、子宮口オーバーだったからなのか。

(身長:55センチ、体重:3850グラム、頭囲:35.8センチ。)



理由は定かではないが、

おかげで、なかなか出てこなかったのは事実。


最初、呼吸法だけで、

いきまないお産を目指してたのに、予定変更。


会陰切開、吸引分娩・・・。


先生が馬乗りになって、

お腹の上から、ココ太のお尻を押した。


いきんでも、いきんでも、出てこなくて。

5日間の陣痛で、私の体力は、限界を超えていたし。


最後の一いきみで出てこなかったら、

帝王切開になってたかもと、助産師さんに後から聞いた。



もし本当にそうなってたら、暴れてたかも知れないワ(笑)。


「だったら、

最初からそうしてくれればよかったのにっ!!」って。




あの時、もっと早い時点で、

帝王切開にしていた方が、安全だったんじゃないかとか。


普通なら、分娩停止の時に帝王切開するだろうとか。


いろんな人に、いろんなこと言われます。


実際、予定日を2週間も過ぎていた、

私の胎盤は、完全に石灰化し、羊水も濁っていた。


医学的に、どれが一番良かったのかなんて、私には分かりません。



ただ私は、このお産に、満足しています。

結果的に普通分娩で産めて、良かったと思う。



あんなに痛くて辛くて、

世の中の苦しみを一身に背負ったような気分になっていたのに。


産まれたばかりの子を、自分の胸の上に置かれた瞬間。



今までのことは、

全部、どうでもよくなった。



お前が元気なら、もう、なんでもいいよ。」と言いながら、泣いた。



そして、あのベテラン助産師さんが。


ほら、こんなに綺麗な、ピンク色の赤ちゃん。

あんなに大変だったのに、最後まであなたが笑ってたから。

赤ちゃんに、しっかり酸素を送って上げられたんだよ。

頑張ったね。ほんと偉かったね。


そう言いながら、私の手を握って、一緒に泣いた。


これまで何十年もの間、立ち会い続けて来たのに、

今更、お産で泣くなんて・・・。」と、照れ笑いしながら。



こんなに難産で産まれた子は、

体が、紫色になっていたりすることも多いそうだ。


でもココ太は、綺麗なピンク色の赤ちゃんで。

ああ、この子がちゃんと、一緒に頑張ってくれてたんだ。


頑張ったね、ありがとうね。」と言って、また泣いた。



私が出産時を思い返して、今も時々泣いてしまうのは、

この時の感動を思い出すからです。



妊娠して、当時住んでた家から、「歩いて行ける距離だから」

と言う理由だけで選んだ病院だったけど。


この助産師さんと先生に、出会えて良かった。




そっか・・・。

私、ずっと笑っていたのか・・・。


よく覚えてないな。

あんなに苦しかったのに、とんでもないわ・・・。



どんな、ドMだよ(´-ω-`)

(あれ・・・母ちゃん・・・。)





こうして産まれた、パタリロ顔の我が子は。




産まれながらにして、なんだかムチムチ。

髪もふさふさで、爪も伸びてる。

手や足の皮は、ふやけて剥けて。




立派な、過熟児です。
(吸引されたので、頭がちょっと伸びてます。)





うちは、みんな大きく産まれて来る。


ココ太が、3850グラムで。


王子は、4050グラム。

ゆうたんも、3900グラム。


一番小さいのが、

予定日9日前に産まれた、たんたん。

それでも、3700グラム。

因みに言うと、私は4200グラムで産まれてる。

ことぶきちゃんは、4000グラム。

弟は、4300グラム。


これは、やっぱり家系かな。

でかい赤ちゃんになる、家系。


ていうか、すげぇな、こころママ・・・(´-ω-`;)






あれから2年。今日で2才。

ココ太も、母ちゃんも2才。


変わることなく、ぷくぷくムチムチのままで育ったココ太。



あの日、カンガルーケアで初めて触れあった時から、ずっと。

母ちゃんの方が、ココ太に抱きしめてもらっている。




ありがとう。これからもよろしく。


大好きだ!ぎゅーーーっ!!




続き→出産の話(3)



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